悩み事
- 売上アップに繋がる施策を考えている
- もっと多くの人にお店のパンを届ける方法ないかな?
- 食品ロスを少しでも減らしたい
上記のようなケースで効果的なのが「ネットショップ」です。
ネットショップをうまく活用すれば、地方のお客様に商品を届けられるようになるので売上アップが見込めます。また、余りそうな商品を冷凍して地方発送することでパンのロス対策にもなりますよ。
ネットショップの導入はハードルが高いと思われているかもしれませんが、実はminneやSTORESといった「インスタント型EC」を利用すれば初期コストをかけずに始められます。詳しくは記事内で解説していきますので、ぜひご覧ください。
ネットショップとは?
インターネットを介して商品やサービスをお客様に販売するWebサイトを指します。別名EC(Electronic Commerce)とも呼ばれたりしますね。
ネットショップには、自社商品を販売するWebサイトを作る場合や楽天市場やAmazonのような大型ECサイトに商品を出品するなど販売形態は様々です。
ネットショップのメリット
ネットショップがあると、実店舗に足を運べないお客様に商品を提供できる強みが生まれます。
他にも以下のようなメリットがあります。
ネットショップのメリット
- 実店舗がなくても販売できる
- 地方や遠方の人に商品を提供できる
- 食品ロス対策になる
- 認知度アップに繋がる
- SNSからの集客が可能
世の中にはネット販売専門のパン屋さんも少なくありません。それだけ需要があるということですね。
しかしながら、ネットショップはWeb関連の知識がないと難しそうだと考えてしまい、なかなか一歩踏み出せないという方もいらっしゃると思います。
確かに自社でECを展開するとなると綿密な計画と予算が必要となりますが、世の中には手間をかけずにECサイトを立ち上げることができるサービスが数多くあります。決してハードルは高くありませんよ。
【パン屋さん向け】予算をかけずにネットショップを開設する方法
ネットショップの開設は、Webサイトを作った経験がなくても手軽に導入する方法があります。具体的な開設手順や販売方法をご説明しますので、参考にしてみてください。
まずECサイトには大きく分けて3つの種類があるのをご存知でしょうか。
ECサイトの種類 | 特徴 | 主なサービス |
モール型EC | 導入・管理が手軽。競合が多く売上安定しにくい。 | Amazon、楽天市場、ヤフーショッピング |
インスタント型EC | サービス内で商品販売ページを作る。手数料が高め | STORES、minne、Creema、BASE |
独自型EC | 自由に商品展開できる。事業計画と莫大な開発コストが必要。 | 独自開発 |
この中でおすすめしたいのが「インスタント型EC」です。
理由は導入が手軽で固定客を獲得しやすいという点にあります。
まず、独自型ECは数1,000万単位の予算が必要となりますので、規模を考えると現実的ではありません。また、モール型ECサイトは、自社工場を持っていて大量生産が可能な場合は有効ですが、路面店と同時に運営するのは難しく、注文が次々入ってきた時に供給しきれないとアウトです。
インスタント型ECは、サービスに登録して自分の販売用ページを作るだけで導入できます。画面からの設定だけでよいのでプログラミング等の知識も必要ありません。つまり、導入ハードルが非常に低いというわけなんです。
また、プランにもよりますが基本的に「開設だけならお金は掛かりません」し、商品設定も自由にできるのでお店の負担にならない範囲でネットに挑戦することが可能です。
デメリットとしては、売上時の販売手数料が少し高めに設定されています。例えば、minnne(ミンネ)は売上金額の「9.6%(税抜)」が差し引かれます。とはいえ、ここは売上が伸びてから考えればよい部分なので最初から気にしていても仕方ありません。
インスタント型ECのおすすめは?
インスタント型ECにも似たようなサービスが多く、選ぶのに苦労すると思います。
その中から今回はSTORES(ストアーズ)とminne(ミンネ)にスポットを当ててご紹介します。
なぜこの2つを例に挙げるのかというと、実際にコパン・ウィズでも利用実績があり実体験に基づいた情報を提供できるのと、それぞれタイプの違う特徴があるからですね。
順番に解説していきますので、ご覧ください。
STORES(ストアーズ)

引用元:STORES公式サイト
STORES(ストアーズ)は本格的なネットショップをSTORES内ページとして作れるサービス。
STORESの販売手数料は「5%」と他社サービスと比べて安く、クーポン発行やメルマガ配信など様々なオプションサービスが使えるのがメリットです。
STORES登録の流れ
登録の流れは以下の通り。
登録の流れ
- メールアドレス、パスワードを入力し【いますぐ無料ではじめる】をクリック
- お店の名前を決めます
- ショップページのデザインを選びます。カスタマイズしてオリジナルデザインにできますよ。
- デザインが完了したら【ストアを公開】しましょう
STORES商品販売の流れ
商品登録はショップページ作成後に行えます。
ページ掲載用に素敵なパンの写真を用意しておきましょう!
販売の流れ
- 管理画面より【アイテムを登録する】を選択
- 商品写真や必要事項を記入して登録すれば完了です!
STORESを上手に活用するには?
STORESで行えるのは、あくまで商品販売用のページを作るのみです。
つまり、ネットショップ自体の宣伝は自分で行わないといつまで経ってもお客様は訪れてくれません。
最もお手軽なのがSNSを通じて、ネットショップを宣伝すること。特にInstagramはパン関連の投稿がとても多く人気がありますので、積極的にお店のPRに利用しましょう。嬉しいことにSTORESにはInstagramと連携する機能が備わっています。公式によると40%もアクセス数アップにつながったという事例もあるそうですよ。
Instagram連携の設定方法や詳しい情報は以下を参考になってください。
Instagram販売連携機能について(公式ブログ)
SNS以外の宣伝方法としては、GoogleやFacebookを使ってリスティング広告を出すという方法もあります。多少宣伝予算はかかりますが、多くのお客様に見てもらえるので効果的です。
STORES詳細
フリープラン | スタンダードプラン | |
月額利用料 | 0円 | 1,980円 / 月 |
販売手数料 | 5% | 3.6% |
登録可能商品数 | 無制限 | |
決済方法 | クレジット、コンビニ、キャリア決済、銀行振込、PayPal、楽天PAY、翌月後払い(Paidy)※スタンダードだとAmazon Pay・代引きも可能 |
minne(ミンネ)

引用元:minne公式サイト
minne(ミンネ)はハンドメイドの雑貨や食品を出品形式で販売するサービスです。
STORESと比べると個人で商品を販売しているユーザーが多いですね。
minneはネットショップでいうところの「商店街」のようなイメージ。商品単体で出品してサイト内に掲載するようなスタイルです。
ライバルが多くて最初は苦労しますが、定期的に特集で商品を取り上げてもらえたりすると売上が急増したりしますよ。
STORESは自分で宣伝しないとお客様の流入が見込めない反面、minneはサイトを利用する一定数のお客様がいるので、集客しやすいというメリットもあります。
minne登録の流れ
STORESと違い、ショップページの設定はありませんので、会員登録のみ行えば完了です。
登録の流れ
- サイトのトップページにある【会員登録】のリンクから登録に進む
- 必須項目を入力して【利用規約に同意して会員登録】ボタンをクリック
- 特定商取引法に基づく表記の登録をします(後ほど解説)
- minneで申請が通ったら登録完了!
minne商品販売の流れ
続いて商品登録です。写真と商品説明、金額を設定すればOKです。
販売の流れ
- 会員ページのサイドメニューから【作品登録】を選択
- 商品説明や写真、金額などの必要事項を記入して登録
minneを上手に活用するには?
minneはサイト内でお客様が検索して商品を見つけてくれるので、早い段階から売上が発生する可能性が高いのが魅力です。
ただし、ハンドメイドの個人クリエイターが多いので、商品の魅力をしっかり伝えることができないと商品が埋もれてしまうので注意が必要。掲載用の写真加工や魅力的なセールストークを考えて載せるようにしましょう。
minne詳細
月額利用料 | 0円 |
販売手数料 | 9.6%(税抜) |
登録可能商品数 | 無制限 |
決済方法 | クレジット・コンビニ・キャリア決済・銀行振込・コンビニ後払い・ゆうちょ・Apple Pay・Google Pay |
両方試して集客率を最大化しよう【作るだけならタダ】
STORESとminneでは、お客様の流れが以下のように異なります。
STORES:お店の商品に興味を持ってくれたお客様(購買意欲は高いが、集客力は低い)
minne:自分に合った商品を見つけたいお客様(購買意欲は低いが、集客力は高い)
つまり、両方で販売をおこなった方が売上アップにつながるということです。
開設の手間は必要ですが、幸いランニングコストはいずれも0円でスタートできますので、面倒になったら閉鎖(商品出品中止)すれば済みます。
それでも両方作るのは面倒だと感じてしまうようであれば、SNS集客の不得手で選びましょう。すでにSNSを活用してお店の宣伝をしている(得意)であれば「STORES」、営業活動が手間に感じてしまう人は「minne」が向いています。
ネットショップ販売に必要なもの
ネットショップで食品販売をするためには、「食品衛生責任者」の資格と「食品衛生法に基づく営業許可」が必要となります。
自分のお店をすでにお持ちであれば心配はないかと思いますが、ネットショップを先行して始めたいと考えている場合はご注意ください。
特定商取引法に基づく表記も忘れずに
特定商取引法とは、消費者トラブルをが生じやすい特定取引に対して、消費者の利益を守るために定められた法律です。
こちらもネットショップ解説時に義務付けられている記載事項などがありますので、事前にチェックしておくようにしましょう。
ネットショップ運営に困った時はご相談ください
コパン・ウィズでは、パン屋さん向けに販促物やWebサイト制作のサービスを展開しております。
以下のようなお悩みにも柔軟に対応させていただきますので、気軽にご相談ください。
こんな悩みを解決します!
- ・ネットショップのデザインが上手くできない
- ・集客率が上がらない!どういう対策が効果的なの?
- ・商品の写真がパッとしないからキレイに直したい
ネットショップ導入は難しくない!気楽に始めてみよう
高級パンブームや冷凍技術の発達に伴い、自宅でおいしいパンをお取り寄せする需要は年々増えています。新たなパン購入手段のひとつと考えてもよいでしょう。
いまでは手軽にネットショップを開設できるサービスも増えており、参入するハードルがとても低くなっています。せっかくの売上チャンスを逃さないためにも、ぜひネットショップを活用してみてはいかがでしょうか。