お店のホームページやチラシ、ポスター掲載用の写真を撮ってみたけど「なんだかパッとしない」「美味しそうに見えない」といった経験はないでしょうか。
諦めてプロのカメラマンに撮影依頼をするのも手ですが、できれば上手に撮り直して予算を節約したいですよね。実は写真を撮る時に気をつけるだけで見違えるほどよくなるポイントがあるんです。
当記事では、10年ほど印刷物デザインの仕事を続けてきた経験を活かして【おいしい写真を撮るコツ】をお伝えしていきます。ご紹介するテクニックを使えば「どうしたらキレイに撮れるの?」というモヤっとした悩みが解消できます。
読んですぐ実践できるテクニックばかりです。ぜひ、お試しください。
パンの写真をおいしそうに撮るために心がけたいポイント
ホームページやチラシ・ポスターで最も商品の魅力が伝わるのが「写真」です。
見た目が9割とはよく言ったもので、どんなに魅力的な文章を書いたとしても写真がマズそうに見えてしまっては台無しです。そうならないために、「おいしそう!食べてみたい!」と思ってもらえる写真撮影テクニックを覚えていきましょう。
とはいえ、写真撮影は経験がないと難しいと思うかもしれません。
たしかにプロ品質の写真は長年の撮影経験がないと無理ですが、たった2つのポイントに気をつけるだけで劇的に良くすることができるんです。
写真撮影のポイント
- 光の当て方を意識
- 撮影環境を用意する
順番に解説していきますのでご覧ください。
光の当て方を意識して撮る
食べ物をおいしそうに撮るのに大切なのが光の当て方です。ライティング(Lighting)とも呼ばれますね。
窓のない室内や雨の日の写真を撮ると「なんだか暗いな…」って思うことはないでしょうか。これは自然の光をうまく活用できていないからです。そのため写真がくすんで、どんよりした感じになります。
自宅やお店の中で商品撮影をする場合、必ず自然光の入る窓際で行うようにしましょう。
撮影する際は、撮影物が立体的に見える「逆光」か、斜めから光を当てる「半逆光」がオススメのアングルです。
逆光で撮影することで、被写体の表面がはっきりとさせると同時に質感を与えることができますので、お店のパンが見違えるほどよく見えるようになりますよ。
撮影環境を整える
撮影環境というのは、撮影する機材やセットを指します。
とはいえ、プロのカメラマンのように高級なストロボやレフ版などを揃える必要はありません。これらを自分で用意するくらいならプロに依頼してしまった方がはるかに安いですからね。
本格的な機材をそろえるのは難しくとも、自宅で簡単にできる撮影セットを用意することはできますよ。予算的には2,000円(カメラ代は除く)もあればすべて揃えることが可能です。
用意するもの
カメラ | なんでもOKです。カメラが無い場合はスマホでも大丈夫! |
レフ板 | レフ版とは、撮影の被写体に光を反射させる板のことです。こちらは100円ショップにある油跳ね防止ガードが代用できますよ。 |
背景紙 | 大きめの白い模造紙がいいでしょう。こちらも100円ショップで購入できます。 光をきれいに取り込めますし、写真を切り抜いてチラシなどに載せたいときにも背景が白のほうがいいでしょう。 |
撮影台 | テーブルなどでOK。ちょうどいい高さのものがなければ、床に置いて撮影でも大丈夫ですよ! |
三脚やスマホスタンド | 三脚があると手ブレが軽減されるのと、固定しておけば他の商品も同じアングルで撮影できます。 |
背景紙を固定するもの | 紙を湾曲させて固定したいので、厚めの板などにクリップで止めるのが良いですが、壁に直接貼り付けるだけでも大丈夫。 |
カメラと三脚、スマホスタンド以外は100円ショップで揃えることができますので、ご活用すること出費を減らせます。
参考用にパンや料理におすすめの配置イメージを書いてみましたので、ご覧ください!
上記のように撮影すると、レフ板が光を取り込んでキレイになるのでオススメです。
もう少し深く知りたいという方は、以下のサイトが役に立ちますよ。
もっと手軽に撮影したい人には【小型撮影BOX】が便利
小型撮影BOXとは、撮影に適した環境を作り出せる箱タイプの撮影セットです。モデルさんがカメラ撮影に使うセットをものすごく小さくしたものだと思っておいてください。
内側のLEDライトで逆光を手軽に再現できますし、全面がレフ板のようになっているので、被写体をキレイに写すことができるんです。つまり、今まで紹介してきた撮影環境は小型撮影BOXひとつで整うということですね。
お値段は10,000円~1,000円くらいとサイズや用途に応じて様々ですが、パンの撮影用であれば以下のような40cmの撮影BOXが最適です。
雨の日や夜など時間を選ばずに撮影をおこなうことが出来るので、いざという時のために1台もっておいて損はない道具です。
さらにおいしそうなパンの写真に仕上げるには?
写真の良さを最大限に引き出すためには、撮影テクニックだけではなく【写真を加工する技術】が必要です。
例えば以下のケースは、撮り直すより写真を編集した方が確実です。
撮影後によくあるケース
- 写真の一部をもう少し明るくしたい
- 余計なモノが写り込んでいるから消したい
- もう少しパンに光沢を出したい
- 必要な箇所だけトリミングしたい
特にチラシやホームページに掲載する写真は、構図(レイアウト)に合わせて形や色を調整しないと素人感が出てしまい台無しになりますので、加工は必須だと思っています。
写真加工には専用の画像編集ソフトを使うことで解決しますが、操作方法やテクニックを覚える必要があります。また、完成後のイメージが沸かないとどう加工すればよいかわからないでしょう。
「加工の仕方がわからない」「デザインを形にできない」「イメージ通りの結果になってくれない」と、あれこれ悩んでしまう前にプロのデザイナーに相談しましょう。
コパン・ウィズでは、パン屋さん向けの写真加工やチラシ・ホームページ制作など一貫したデザインコンセプトでの対応を得意としています。撮影した写真がさらに美味く見えるような工夫をしっかり行ったうえで、掲載しますので、お店の商品の魅力を最大限に伝えることができます。
まずはお気軽にご相談ください。